お金のこと

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1.通院時にかかるお金

赤ちゃんの時は、ほとんどすべての自治体で医療費の助成をしてもらえます。
(所得制限がある場合をのぞく)

診察、治療にかかるお金はすべてまかなってもらえるので、
病院には乳幼児医療証を持っていくようにしましょう。

 

2.県外などの病院に通った場合

先天性股関節脱臼(発育性股関節形成不全)は珍しい病気のため、
住んでいる自治体に専門の病院がない場合も。

その場合は、乳幼児医療証を使うことができないため、病院で医療費を支払います。

その後、住んでいる自治体の健康保険の窓口に行き、払い戻しの手続きをします。

その際、窓口に持参する書類は、だいたい以下の通りです。
これは一例なので、各自治体のホームページや電話で確認の上、窓口に行ってくださいね。

A.乳幼児医療証
B.金融機関の預金通帳または口座番号のわかるもの(申請者名義のもの)
C.医療機関の領収書(受診者名、診療日、医療機関名、保険医療費の自己負担分がわかるもの)
D.高額療養費・家族療養付加金等の支給決定通知書(必要な方のみ)
E.子どもの健康保険証

治療費の支払いには、クレジットカードを使うと、ポイントがたまってお得です。
うちも医療証の使えない病院に通っているので、楽天カードで支払いをしてます。

 

3.入院・手術に必要なお金

入院、手術に関わるお金も、払い戻ししてもらえます。
(差額ベッド代、おむつ代、食事代、レンタルパジャマ代などはのぞく)

入院・手術では高額の医療費がかかるため、2ヶ所に払い戻しの申請をします。

まず、最初に「高額療養費助成」の手続きをし、その後「小児医療費助成」の申請をします。

 

A.高額療養費助成

高額療養費とは。
ひと月(1日から月末まで)にかかった医療費が高額になった場合、自己負担限度額を超えた分があとで払い戻される制度です。

会社を通じて申請書を提出すれば、自己負担額を超えた金額が払い戻されます。
→協会けんぽの方の申請書はこちら
記入例

国民健康保険の方は、役所の窓口で申請します。

ただし、入院がふた月以上にまたがる場合、総額が自己負担限度額を超えても、各月の1日~月末までの額が限度額に満たない場合は払い戻しはされません。
例:1月25日~2月25日に入院。自己負担限度額は80100円、医療費の総額9万円、1月の入院費4万円、2月の入院費5万円などの場合は払い戻しがありません。

自己負担限度額がいくらになるかは、こちらのサイトの表で計算するか、健康保険組合または役所の窓口で問い合わせてください。

 

股関節脱臼の場合、入院が長く医療費が高額になるのが分かっているので、事前に「限度額適用認定証」をもらっておくのが便利です。

「限度額適用認定証」を病院に提示することで、病院では限度額内の金額を支払うだけでOK。
その後の払い戻しの申請もしなくて済みます。

「限度額適用認定証」は、会社を通じて健康保険組合に、国民健康保険の場合は役所の窓口に申請すれば受け取ることができます。

小児医療費助成でも必要になるので、高額療養費助成の申請をする前に、必ず病院の領収書のコピーをとっておきましょう。

 

B.小児医療費助成

高額療養費助成の申請が認められたら、「支給決定通知書」を持参の上、役所の窓口で申請しましょう。
この場合、県外の病院にかかったときと持ち物は同じです。

A.乳幼児医療証
B.金融機関の預金通帳または口座番号のわかるもの(申請者名義のもの)
C.医療機関の領収書(受診者名、診療日、医療機関名、保険医療費の自己負担分がわかるもの)
D.高額療養費・家族療養付加金等の支給決定通知書
E.子どもの健康保険証

高額療養費の申請時に、病院でもらった領収書を渡してしまうので、必ず事前にコピーをとっておきましょう。

入院、手術にかかるお金も、クレジットカードで支払うとお得です。

 

4.治療装具を作るときのお金

装具は病院御用達の装具屋さんが作ってくれます。
装具と引き替えに、現金で支払うところが大半です。

ちなみに、うちの娘の装具の場合、
リーメンビューゲルは1万7千円
スコティッシュライト(3歳の治療時とソルター後に装着)は15万4千円
でした。

 

A.還付してくれるところは?

社会保険、共済組合、国民健康保険……7割
自治体の役所(乳児医療症を持っている方)……3割

以上の割合で還付してくれます。

 

B.提出先

(7割分)
社会保険…… 全国健康保険協会、社会保険組合
国民健康保険…… 自治体の役所の国民健康保険係

会社勤めの方は、職場で申請すればOKです。

(3割分)
自治体の役所の国民健康保険係

 

C.申請に必要なもの

医師の診断書または証明書
装具業者の支払い領収書
健康保険証
乳児医療症
印鑑
振込先の銀行口座

D.注意が必要なこと

乳児医療証を持っていて、申請先が2か所になる方は、
医師の診断書・支払い領収書をコピーするのを絶対に忘れないこと
原本は健康保険組合の方に出し、乳児医療の方にはコピーを出します。

 

5.医療費控除について

1年の間(1月1日から12月31日)に医療費を支払った場合には、「医療費控除」といって一定の金額の所得控除を受けることができます。

医療費について記入した確定申告書を、所轄税務署に提出します。

税務署に直接出向いて相談しながら記入してもいいですし、郵送やインターネット上(e-tax)でも申告できます。

医療費控除の金額は、次の式で計算した金額(最高で200万円)です。

(実際に支払った医療費の合計額-(1)の金額)-(2)の金額

(1) 保険金などで補填される金額
装具代などは、健康保険と小児医療助成で全額戻ってきているので、医療費控除の対象には成りません。
(2) 10万円
(注) その年の総所得金額等が200万円未満の人は、総所得金額等5%の金額

国税庁ホームページより

確定申告では、以下のものが「医療費」として認められます。

1.診察、入院などにかかったお金(入院患者の病院食代も含む)
2.病院に行くまでの交通費
3.ソルター手術後のおむつ代

医療費の支出を証明する書類(病院の領収書やおむつのレシートなど)については、確定申告書に添付します。

交通費など領収書がないものは、通院した日付と駅名、金額をメモして申告書に添付しましょう。

交通費は基本的に「本人の交通費」を申請するものです。

が、子どもが小さいということもあり、入院中に介助に通うための親の交通費も医療費控除の対象として認めてもらえました。

 

医療費控除の時期は、給与所得だけで確定申告の必要の無い人は、確定申告の時期でなくてもいつでもできます。還付の申告は、翌年1月1日から5年間有効です。

自営業、退職した、給与所得以外に収入があるなど、確定申告をしないといけない人は、確定申告と一緒に医療費控除の申請もします。

確定申告の期間は2月16日~3月15日です。

 

6.保険

もし、先天性股関節脱臼(発育性股関節形成不全)と診断される前に保険に入っていたら、入院費などに保険が支払われるので、手続きをとりましょう。

治療を終えた後も、保険会社によっては一定期間保険に入ることはできないそうです。
入ろうと思っている保険会社に相談してみてくださいね。

 

また、先天性股関節脱臼(発育性股関節形成不全)は「遺伝しやすい」と言われています。
股関節脱臼の子以外にきょうだい(特に姉妹)がいる場合、また、これから生まれる場合は、早いうちに保険に加入しておくと安心です。
(医療費自体の助成はありますが、病院食代、親の交通費、親の食費など、意外とお金がかかります)